米国が生んだ世界屈指のアルピニストでありロッククライマーであるマーク・ウィルフォード氏。
彼は、1993年から当社のフィールドアドバイザーとして、信頼の製品づくりに参加し、支えてくれているクルーのひとりです。
その彼から、アイスクライミング中に起こった氷柱の剝落事故において、当社がJONESブランドで開発・発売していたデイパックでアクシデントから救われたという、下記に掲載した感謝の手紙をいただきました。

「親愛なる網野へ。
コロラドにあるビッグトンプソンリバーの氷瀑で、ソロアイスクライミングに挑戦した日は、冬にしては暖かい一日でした。気温の上昇とともに、氷が溶け、水滴が落ち始めたんですが、私は登攀を続けていました。 そして核心部の垂直の氷壁を10mほど昇った時に、クライマーにとって最も恐ろしい悪夢が襲いました。私が攀っていた氷柱が轟音とともに崩れ落ち、瞬間、私のからだは氷柱とともに遥か眼下の凍った河へと落下したのです。 しかし、私にとって幸運だったことは、ひとつに、巨大な氷柱の下敷きにならずに凍った河に背中から叩き付けられたこと、また、凍った河に少しだけ水が溜っていて、それがクッションの役目をしてくれたこと、そして何より、その日、私がジョーズの「スーパークライミング」ザックを背負っていたということです。背中のパッドが、私を衝撃から守ってくれ、大怪我をせずにすんだのですから。サンクス ジョーンズ! 」 by Mark Wilford
■PROFILE
Mark David Wilford (マーク・デイビッド・ウィルフォード)
世界中で最も熟練かつ優れたアルピニストと称される米国の登山家。
1976年、コロラド・ロッキーのロングスピーク冬期初登攀。1983年、ロングス・ピークのダイアモンド冬期登攀。1988年、アイガー北壁のアメリカ人初単独登攀。1994年、カラコルム山塊K2登頂。 2001年、インドカラコルム山脈未踏峰・ヤマンダカ初登頂などなど、5.13のハードなボルダリングからヒマラヤのビッグウォール・クライミングまで、著名な登攀、その功績は枚挙にいとまがない。
「MANHHATAN PASSAGE」を世に送り出す
レジャープロダクツ社のテクニカル・アドバイザーとしても
活躍。