MANHATTAN CREW
レジャー・プロダクツのフィールドアドバイザー
「極限のアルピニスト マーク・ウィルフォードからの手紙」
「親愛なる網野へ。
コロラドにあるビッグトンプソンリバーの氷瀑で、ソロアイスクライミングに挑戦した日は、冬にしては暖かい一日でした。気温の上昇とともに、氷が溶け、水滴が落ち始めたんですが、私は登攀を続けていました。 そして核心部の垂直の氷壁を10mほど昇った時に、クライマーにとって最も恐ろしい悪夢が襲いました。私が攀っていた氷柱が轟音とともに崩れ落ち、瞬間、私のからだは氷柱とともに遥か眼下の凍った河へと落下したのです。 しかし、私にとって幸運だったことは、ひとつに、巨大な氷柱の下敷きにならずに凍った河に背中から叩き付けられたこと、また、凍った河に少しだけ水が溜っていて、それがクッションの役目をしてくれたこと、そして何より、その日、私がジョーズの「スーパークライミング」ザックを背負っていたということです。背中のパッドが、私を衝撃から守ってくれ、大怪我をせずにすんだのですから。サンクス ジョーンズ! 」 by Mark Wilford

